尾瀬アヤメ平
2006年8月4日(金) 午前10時、鳩待峠から東の尾根を富士見峠に向かって登り始める。
アヤメ平は尾瀬沼や尾瀬ヶ原と較べて入山者は少なく、まれに人とすれ違うだけ。
綺麗な小鳥の声と、風にそよぐ木の葉の音しか聞こえない。  静か!  抜けるような青空!



今年は7月初旬の尾瀬ヶ原の満開のキスゲが見たかったが、
梅雨明けが遅く晴天と仕事が空くタイミングを待っていたら今日になってしまった。
すでに尾瀬ヶ原のキスゲの時期は終わってしまったので、初めてアヤメ平を訪れることにした。
アヤメが一杯咲いているかと思いきや、さにあらず。昔の人が萱のような草をアヤメと思って「アヤメ平」と名付けたそうな。
見かけたアヤメ(カアキツバタ)は下の写真だけでした。
鳩待峠(標高1591m)⇒横田代⇒中原山(標高1969m)⇒アヤメ平までの往復、なだらかな尾根歩き。
往復8kmをのんびり歩いて約4時間。鳩待峠から約1時間は樹林帯の中のなだらかな登り。
鳥の声と足元の高山植物で飽きることがない。

『水芭蕉』はすでにこの有様!

横田代の草原の『カキツバタ』

木陰に咲く『ゴゼンタチバナ』の白い花

『イワオトギリ』
森の妖精『ギンリョウソウ』左は芽が出たばかり、右は成長したもの。雪のように白くて冬の霜柱のよう。
限られた場所でしか見ることが出来なかった。自然のバランスは危ういもの。


横田代湿原、湿原と言うより草原。   『キンコウカ』と言う小さな黄色い花がたくさん咲いている。
青い空に白い雲! 都会ではこんな爽快な気分にはならないですね。


振り返れば至仏山のなだらかな山肌。
正面には尾瀬戸倉から片品方面、武尊山、赤城山、白根山も一望。


横田代から至仏山。 何だか性格診断の絵のような・・・
雄大な至仏山と右後ろには残雪の越後の山。


アヤメ平の湿原越に越後方面。この下に尾瀬が原の湿原が広がるが、残念ながら、このコースからは見えない。
池塘に生える植物も違って、尾瀬ヶ原(標高1400m)ではヒツジグサ、コウホネ、ミツガシワだが、
ここではイグサのような植物ばかり。標高が高い(1900m)ので随分違う。


枯れ木のオブジェ


7月の主役『ニッコウキスゲ』
ここではまだキスゲが咲いているが、数は少ない

アヤメ平の池塘越しに至仏山を臨む・・・空が抜けたように広い!! 
こんな頂上に近い尾根に、池塘があるのが不思議。 この水はどこから来たのか??


アヤメ平から燧ケ岳
海に浮かぶ島のように燧ケ岳が姿を現す。
北海道利尻島の利尻富士みたいだと思った。
至仏山も燧ケ岳も未だ登っていない。
何時かは登りたいと思う。
しかし今回、久しぶりに山を歩いてみて、2時間が限度だと思った。
トレーニングせねば・・・!!

もう、ナナカマドが少し色づき始めている

木道の修理中。ヘリで資材を運んで、あとは全て手作業。
ご苦労様と声を掛けた。


『サワラン』の鮮やかな紫紅色の花

『ニッコウキスゲ』と片品方面の展望
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